水槽の数が増えてくると、やはり管理のしやすさが重要になってきます。
そこで、メンテナンスが楽なベアタンク水槽を使うことにしました。
ただ、ベアタンク水槽はどうしても殺風景で、ガラスの反射が目立ち、見た目が少し物足りません。
その物足りなさを解消し、少しでも格好いい雰囲気にするため、今回は底面ブラック化に挑戦してみました。
底面をブラック化する方法はいくつかあります。
シリコンを打ち替える本格的な方法もありますが、水槽を壊したくない方に向けて、シリコン打ち替えなしで行う方法もあります。
今回やったこと
- 60規格ガラス水槽の底面をブラック化
- 既存のシリコンを見える範囲すべて剥ぎ取り
- 黒いシリコンに打ち替え
作業前の注意点
今回の作業では、シリコンの打ち替えを行っています。
シリコン打ち替えは、水槽の防水性能に直接関わる作業のため、
やり方を間違えると水漏れの原因になるリスクがあります。
特に、既存のシリコンを剥がす工程では、ガラスまで傷つけないよう慎重に作業する必要があります。
また、今回使用しているPPシート(ポリプロピレン)は、
一般的にシリコンとの相性があまり良くないと言われる素材です。
そのため、シリコンで貼り付ける方法については、事前にその特性を理解した上で作業する必要があります。
ただ、実際に今回の水槽で使用してみた限りでは、普通に貼り付いており、現時点では特に問題なく使えています。
あくまで実体験ベースですが、個人的には「思っていたより普通に使えるな」という印象です。
なお、この記事では実際に使用した結果をもとに紹介していますが、同じ結果を保証するものではありません。
作業はすべて自己責任で行ってください。
使用した材料・道具

材料
- アクリルサンデーPPシート(つや消し黒)
- 黒シリコン(防カビ材が配合されていない物)
なお、今回使用した黒シリコンのパッケージには「飼育水槽には使用しないでください」といった注意書きがあります。これは建築用途を前提とした製品であり、水生生物への影響についてメーカーが保証していないためだと考えられます。今回は防カビ材が配合されていないシリコンを選び、実際に使用した結果、現時点では特に問題は確認できていませんが、同じ結果を保証するものではないため、作業は必ず自己責任で行ってください。
道具
- シリコンコーキングリムーバー
- OLFA 替え刃式別たち(スクレーパー)
- マスキングテープ
- ノリへら
- コーキングガン
- カッター
作業のポイント
シリコン剥ぎ
シリコンコーキングをはがす専用リムーバーを買いましたが、水槽の角が上手く剥がれなかったり、コーキングを剥がした時に露出するガラス面に何度も触れるうちにリムーバーの先端が変形し使い物にならなくなってしまいました。
最初のうちは非常にスムーズで良かっただけに残念です。

結局スクレーパーでガラスとシリコンの接着面を切断する方法に落ち着きました。
シリコンにシリコンは接着出来ないため、ガラス面に残ったシリコンをそぎ落とすのにもスクレーパーがとても使いやすかったです。

マスキング
マスキングテープを貼るのが個人的には一番大変と言うか地味な作業で苦手です。
しかしここをサボるとシリコンを塗る際に綺麗に仕上がらないので手を抜くわけにはいきません。


今回は3本同時に施工したのでコーキング剥がしからマスキングと非常に地味な作業が続きました。
PPシートのカット
水槽のサイズに合わせて採寸・カットします。
シリコンを除去した後に測定し底面のガラスより気持ち小さいくらいでカットしました。
切断する際には金属製の定規があるとカッターを当てやすいのでおすすめです。
私が使用したアクリルサンデーのPPシートは目の粗い面と細かい面がありますのでどちらを表面にするかはお好みです。
目の粗いほうを使用するとコケを落としにくいと考え、目の細かいほうを表面にしました。
底面ブラック化&シリコン打ち替え
この作業は分割せず、一気に行います。
まずはノリへらを使用して底面にシリコンを塗ります。
少しムラがありますがこの程度であれば問題なかったです。

サイズに合わせてカットしたPPシートを貼りつけ手で押して密着させます。
貼り付ける時にはマスキングテープを使用して持ち手を作ると便利です。
その後、シリコンをPPシートとガラスの間に充填します。
多めに盛り、濡らした指でならしました。
濡らさないと手にシリコンが沢山付着してしまいます。
コーキングヘラを使うのが一般的だとは思いますが、上手く扱うことが出来ませんでした。
全てのコーキングを終えたら完全に硬化する前にマスキングテープを剥がします。
手がシリコンまみれで途中の写真を撮れていません。

完全硬化後、水を張ってチェックし水漏れが無ければ完成です。

私はあく抜きも兼ねて、少し長めに養生期間を取り、だいたい1週間ほど置いていました。
余談ですが、奥様に文句を言われるくらいには放置していました。
作業して感じたこと
水張り後の印象
水を張ると黒いシリコンとPPシートがある程度同化して、境目が目立たなくなりました。
PPシートはつや消しで表面がざらざらしているため、コケはやや落としにくい印象です。
それでも魚はとても映え、特に金魚のような鮮やかな魚を飼育する上では非常に綺麗に見えます。

PPシートと黒シリコンが同化していて目立ちませんね。
PPシートの扱い
PPシートは一般的にはシリコンでの接着に向いていない素材と言われていますが、実際に使ってみると簡単に剥がれてしまうような印象はありませんでした。
今回加工した水槽では、後から穴あけ加工を行うために一部を切り取ってPPシートを剥がしましたが、非常に強固に貼り付いており、剥がすのにかなり苦労しました。
この水槽には後日、底面に穴あけを行って簡単排水できる構造に加工しており、その作業内容については別記事で詳しく紹介しています。
なお、シリコンの打ち替えを行わずに、PPシートをカットして底面に貼り付け、既存のシリコンとの隙間を黒シリコンで埋めるだけの方法で底面ブラック化した水槽もあります。
その方法でも特に問題なく使えており、水漏れのリスクを抑えたい場合や、作業を簡単に済ませたい場合には、こちらのやり方でも十分だと感じています。
全体の感想
今回、60規格水槽の底面ブラック化と、シリコンの打ち替えを行ってみました。
大きなトラブルもなく、見た目も想像以上に締まったので、個人的にはやってよかったと思っています。
正直、予算の関係で底面のみのブラック化にしましたが、横面や背面も黒くしていれば、もっと一体感のある仕上がりになったかもしれません。
次に水槽を増やす機会があれば、4面すべてブラック化するのも面白そうだなと考えています。




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