物理濾過はここに落ち着いた|大型魚過密水槽で長期運用している濾材の話

コラム

大型魚を過密気味に飼育していると、必ず直面するのが物理濾過のメンテナンス問題です。

汚れはすぐ溜まる、掃除は頻繁、真冬の水仕事は地獄…。

我が家でも以前は高性能で有名な物理濾材「魔毯」を使用していましたが、過密飼育環境では清掃頻度がほぼ毎日になり、正直かなり大変でした。

そこで試行錯誤した結果、現在は「サランロック+各種濾過マット」という構成に落ち着いています。

この記事では、実際に我が家の大型魚水槽を支えている物理濾過の構成と、3年以上使い続けたリアルな使用感について紹介します。

以前にも物理濾過については魔毯の記事で触れていますが、今回は「メンテナンス性」と「耐久性」に重きを置いた内容です。

物理濾過の構成

まず、我が家の物理濾過の全体構成です。

上から順に、

  • サランロック ×1枚
  • ブラックスポンジ ×2枚
  • ブラウンマット ×2枚
  • グリーンマット ×4枚

という構成で、複数枚を重ねて使用しています。

大型魚過密水槽で使用している物理濾過用マットの全体構成

※1番上には水の分散を狙って鉢底ネットを敷いています。

役割としては、

  • 上段で大きなゴミを受け止める
  • 中段で汚れの量を減らす
  • 下段で水の透明度を作る

というイメージです。

それぞれ厚みのあるマットを使用しているため、同様の構成で運用する場合は濾過槽の高さがある程度必要になります。

我が家では自作したウールボックスを物理濾過槽として使用しています。

ウールボックス作成記事はこちら

現在も運用しながら検証中で、今後マット枚数を調整する可能性はあります。

サランロック

大型魚過密水槽で使用している物理濾過用のサランロック

一番上に配置しているのがサランロックです。

目が非常に粗く、大きなゴミを引っ掛ける役割を担っています。

生き餌を与えた際の残骸や、大きめの糞などをここで捕捉し、下段の目の細かいマットへの負担を軽減してくれます。

ただし、我が家では人工飼料中心の給餌を行っているため、正直なところ「必須か?」と聞かれると微妙なラインです。

生き餌を多用する環境では効果を発揮しますが、人工飼料オンリーなら省略しても問題ないかもしれません。

ブラックスポンジ

1枚目

大型魚過密水槽の物理濾過に使用しているブラックスポンジマット

2枚目

物理濾過槽に重ねて使用しているブラックスポンジマット

ブラックスポンジは、少し目の粗いスポンジ系マットです。

物理濾過として非常に優秀で、実際に清掃時には1枚目・2枚目ともにかなり汚れています。

この段階でゴミの大半を回収してくれている印象で、我が家の構成では実質的な主力と言える存在です。

ブラウンマット

1枚目

大型魚過密水槽の物理濾過で使用しているブラウンマット

2枚目

ブラックスポンジ下段に配置している物理濾過用ブラウンマット

ブラックスポンジと比較すると、ブラウンマットは目の粗さは同等か、やや粗い印象です。

特徴はその硬さで、潰れにくく形状を保ちやすいため、ブラックスポンジの下段に配置しています。

長期間使用してもヘタりにくく、安定した通水性を維持してくれています。

グリーンマット

1枚目

大型魚過密水槽で使用している物理濾過用グリーンマット

2枚目

物理濾過槽内に重ねて設置しているグリーンマット

3枚目

長期使用している物理濾過用グリーンマットの状態

4枚目

複数枚重ねて運用している物理濾過用グリーンマット

一番目の細かいマットで、現在は4枚使用しています。

ただ、実際の汚れ具合を見ると3枚目・4枚目はほとんど仕事をしていない印象です。

現状では2枚程度でも十分だったかもしれません。

メンテナンスの頻度・耐久性について

実は、サランロック・ブラウンマット・グリーンマットは2022年2月頃から現在まで同じものを使い続けています。

これまで一度も買い替えはしていません。

途中、最上段に魔毯を載せて「魔毯だけを掃除する」運用も行っていましたが、それ以外の期間は定期的に清掃しながらも型崩れなく使用できています。

メンテナンス頻度は給餌量にも左右されますが、人工飼料をたっぷり与えている我が家の環境で月2回程度です。

記事執筆時点では、前回の清掃から約3週間経過し、そろそろ物理濾過がオーバーフローしそうなタイミングです。

清掃方法は非常にシンプルで、散水ノズルで水を勢いよくかけるだけ。

もみ洗いは行わず、水圧のみで汚れを落とすことで、マットの寿命を大きく延ばせていると感じています。

耐久性の確認も兼ねて、高圧洗浄機で各マットを洗浄してみました。
特に問題なさそうな感じですね。

散水ノズルと比較して非常に楽でした。

立って出来るので腰が痛くないし、何倍も速く汚れが取れました。

肝心の濾過能力はどうなのよ??

言葉で説明するより、実際の水槽写真を載せておきます。

物理濾過が機能して透明度が上がった大型魚過密水槽の水

餌を1日抜いた後の写真という条件はありますが、物理濾過としては十分に機能しており、水も綺麗です。

給餌直後は残飯や糞が舞いますが、これは物理濾過の問題というより、ポンプ流量や飼育密度の問題だと考えています。

濾過槽へ流れた水がしっかり汚れをキャッチし、綺麗になって水槽へ戻るからこそ、餌を1日抜いただけでここまで透明度が上がります。

魔毯と比較すると、透明度が上がるまでのスピードには明確な違いがあります。

魔毯は目が非常に細かいため、新品・清掃直後でも細かなゴミを一気に捕捉し、高い透明度を短時間で作り出します。
(その代わり目詰まりも非常に早い)

一方、サランロック+マット構成は目が比較的粗いため、ある程度汚れが付着してから本領を発揮する印象です。

「そろそろ詰まってきたかな?」というタイミングが、透明度的には一番美味しい状態になります。

まとめ

実体験からの結論として、サランロックを中心としたこの物理濾過構成は、大型魚を過密飼育している環境と非常に相性が良いと感じています。

魔毯を使用していた頃は、掃除頻度が高すぎて管理が負担になり、メンテナンスを理由に給餌を控える日が出てしまうこともありました。

現在は、オキシドラスやオスカーが満足するまで餌を与えた翌日でも、物理濾過槽が溢れることなく安定して稼働しています。

餌やりに余計なことを考える必要がなくなり、純粋に飼育を楽しめるようになった点は大きなメリットです。

欠点を挙げるとすれば、初期導入コストがやや高いことと、通水性が良い分、生物濾過槽へ微細なゴミが流入しやすい点でしょうか。

なお、この記事は魔毯を否定するものではありません。

魔毯は物理濾過能力が非常に高く、扱いきれる環境では強力な選択肢です。

我が家では今後、サブフィルターとして濾過槽の空きスペースで微塵を取る役割を担ってもらう予定です。

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