ポリプテルス飼育記録|エンドリケリーとビキール?を10年以上飼育して感じたこと

ポリプテルスビキール疑い個体の側面(10年以上飼育) 飼育記録

ポリプテルスは、古代魚らしい独特な見た目と動きで人気のある魚です。
我が家でも2匹飼育しており、「ポリプテルス・エンドリケリー」と、「ビキールとして購入したものの違和感のある個体」の2匹について紹介します。

ポリプテルスとはどんな魚か?

ポリプテルスエンドリケリーの側面写真

ポリプテルスはアフリカ原産の古代魚で、恐竜のような見た目の背びれが特徴的な魚です。
背中に並ぶ小さなヒレは独特な存在感があり、水槽内でも強いインパクトを放ちます。

種類は非常に幅広く、小型種から大型種まで存在します。
小型種であれば60cm水槽から飼育することも可能で、古代魚の中では比較的導入しやすい部類に入ります。

ポリプテルスエンドリケリーの顔アップ

見た目はワイルドですが、実際にはどこか愛嬌のある顔つきをしており、じっくり観察していると可愛らしさも感じられる魚です。

私が飼育している二匹は下顎系と呼ばれる大型種に分類されるため、飼育する場合にはそれなりのサイズの水槽が必要になります。

ポリプテルスの基本飼育情報

ポリプテルスを飼育するうえで、最低限押さえておきたいポイントを簡単にまとめます。

水槽サイズ
小型種であれば60cm水槽から飼育可能ですが、エンドリケリーやビキールなどの大型種は最終的に大型水槽が必要になります。

90cm水槽から飼育されることもありますが、成長や遊泳スペースを考えると120×60×45cm以上の水槽を用意するのが望ましいと感じています。

水温
適温は25~28℃前後。
暖かい地域の魚なのでヒーターは必須です。

水質
ポリプテルスは非常に丈夫で、水質悪化にもある程度耐えることができる魚です。
そのため多少メンテナンスを怠ってもすぐに調子を崩すことは少なく、「まだ大丈夫」と判断してしまいがちです。

しかし、水質の悪化が続くと目の白濁やエロモナス感染症などのトラブルが発生することがあります。

特に硝酸塩は濾過では基本的に除去されないため、換水によってコントロールする必要があります。
定期的に水質を確認しながら、換水量や頻度を調整して管理することが重要です。


肉食魚のため、人工飼料・冷凍餌・生き餌など幅広く食べます。
底層魚のため、沈下性の餌を使用するのが基本です。

性格・混泳
基本的には温和ですが、口に入るサイズの魚は捕食されます。
また、動きがゆっくりなため混泳魚によっては餌を取り負けることがあります。

寿命
10年以上生きることも珍しくなく、長期飼育を前提とした設備と管理が必要です。

ポリプテルス・エンドリケリー

砂利に隠れるポリプテルスエンドリケリーの様子

ポリプテルスの中で下顎系と呼ばれ、身体に黒いバンドが入っている事が特徴です。
大型化を狙って育てる人もいれば、バンドの太さや柄の入り方にこだわる人がいたりと楽しみ方が多い魚です。

コレクション性が高く、ポリプ絨毯と言う言葉もある位、数多くのポリプテルスを飼育するマニアも…。

10年飼育した現在の姿

10年飼育したポリプテルスエンドリケリーの成魚個体

私が飼育するエンドリケリーは特別こだわりを持って選んだわけでもなく、大型化を狙って特殊な飼育をしたわけでもない魚です。

頭から尻尾の先まで50㎝と一般的なエンドリケリーのサイズになるでしょうか。
ここ数年成長をしている感じも無いので成長は殆ど止まっているのかも知れません。

導入直後の様子

導入時は15㎝位のサイズで小赤を食べれるサイズでした。
最初に小赤を与え、小赤がいなくなったタイミングで人工飼料や冷凍のキビナゴ等へ餌付けました。

人工飼料は定番のひかりクレストキャットを使用していました。

飼育開始から8か月

飼育8か月後のポリプテルスエンドリケリー成長個体

20㎝を超えたタイミングで120×60×45水槽にて混泳を開始しました。
餌は人工飼料を中心に冷凍のワカサギやキビナゴを与えていました。

体長は40㎝前後と飼育開始から8か月で立派なサイズに育ちました。

ポリプテルス・ビキール?

ビキールとして販売されていたポリプテルス個体

この個体はショップの引取り個体として販売されており、ビキール?と書いて販売されていました。
ビキールは背びれの数が多い事が特徴ですが、この個体は13枚とビキールにしては少ない…。
良くわからない魚なのですが目が合ってしまい連れて帰ることにした個体です。

11年飼育した現在の姿

10年以上飼育しているポリプテルスビキール疑い個体

導入時から40㎝前後あり、11年経過した現在でも成長している様子はありません。
現在の底砂では体色にメリハリが無く、非常に地味な魚になっています。

導入直後の様子

珪砂で体色が薄くなったポリプテルスビキール疑い個体

個人的にはこの頃の体色が一番好みです。
溶岩砂利はデメリットが大きくやめてしまいましたが、ポリプテルスの体色を引き出す底砂としては一番良いのではないかと感じています。

溶岩砂利を敷いてみた感想は別の記事にまとめてあります。
→大型魚水槽に溶岩砂利を敷いてみた|メリット・デメリットと実際の使用感

飼育開始から3年

珪砂で飼育し色が薄くなっているポリプテルスビキール?の写真

大きさは特に変わりませんが、白い珪砂を底砂に利用していたため、色が非常に薄くなっています。

珪砂の様な細かい砂を使用すると写真の通り粘膜に張り付き、そのうち粘膜ごとベロっと剥がれてしまい良い事は無さそうです。

珪砂を使用したメリット・デメリットは以下の記事にまとめています。
→大型魚水槽に珪砂を使ってみた|実際に感じたメリット・デメリット

大型魚の飼育あるあるなんですが、本当に変化が少ない(笑)
次々と幼魚をお迎えしたくなる気持ちが良くわかります。

現在の飼育環境

ここでは我が家の飼育環境を紹介します。
ポリプテルスの飼育自体は、ここまで大きな水槽でなくても十分可能ですので、あくまで一例としてご覧ください。

飼育環境(180㎝混泳水槽)

水槽:1800×900×600
水温:約26度(エアコン管理)
濾過:オーバーフロー濾過(1200×600×450)
換水:新水垂れ流し
大型魚を複数飼育しても水質を安定させるため、不要な水槽を使用して自作した濾過システムです。

水槽部屋全体の設備については別記事で詳しくまとめています。
180cm水槽を含めた水槽部屋の全体構成はこちら

180cm水槽で混泳している魚たちの種類や特徴はこちらで詳しく紹介しています。

換水について

ポリプテルスは非常に丈夫な魚ですが、油断して換水を怠ると、目の白濁りやエロモナス感染症が発生する場合があります。

実際に私のエンドリケリーでも目の白濁りが発生したことがあり、それ以来、換水や底砂の掃除には特に気を使うようになりました。
週に1/3換水など一般的に言われている方法でも、水槽の状況によっては不十分な場合があります。

そのため、感覚だけで判断するのではなく、水質測定用の試薬を使用して水槽の状態を把握することが重要です。

私の環境では新水垂れ流しによって水質をある程度安定させていますが、それでも定期的に硝酸塩濃度を測定しています。
諸説ありますが、私は硝酸塩が50mg/L以下になるよう換水を行っています。
その結果をもとに垂れ流しの水量を調整したり、追加で換水を行うなどして管理しています。

余談ですが、試薬を使用し始めたのはここ最近の話で、それまでは感覚で換水を行ってきました。
私自身、全換水を行うこともある飼育スタイルで、大型魚以外の水槽では金魚やコリドラスなどを全換水で管理することもあります。

与えている餌

ポリプテルスは肉食魚のため、生き餌や冷凍餌を中心に与える飼育者が多い印象です。
私は生き餌は幼魚の段階でしか与えない事が多く、基本的に人工飼料を中心として冷凍餌を与えています。

給餌頻度は毎日与えることもあれば、2~3日餌を抜くこともあります。
肥満防止の観点からも、成長期以外は定期的に餌を抜く日を作るのも一つの方法だと考えています。

人工飼料

ポリプテルスは底層を泳ぎ回る魚のため、餌の絶対条件は沈む事です。
定番はひかりクレストキャットやビッグキャット・ボトムズ等になりますが、食いつきが良い反面、臭いが強く家族からクレームが入ってしまうため我が家では使用していません。

我が家で使用している人工飼料は咲ひかり(育成用)のMサイズかLサイズです。

大型魚に与えている咲ひかり育成用ペレット

増体用を与える方が多いのですが、同居魚の肥満防止のために育成用を選択しています。

ここ最近はメインフードとして使用しています。

人工飼料を奪い合うポリプテルスの様子

Mサイズはこのサイズのポリプテルスには少し小さいですね。

実際に人工飼料を食べるポリプテルスの動画です。
人工飼料相手に物凄く狙いを定め、他の魚に取られそうになり慌てて食べています。

冷凍餌

週に2~3回にはなりますが、アジやイワシ等も与えています。
アジやイワシは冷凍庫に入れて置いても家族から苦情が入らず安心して買って帰れる点もメリットです。

ワカサギを2匹同時に食べるポリプテルスエンドリケリー

結構大きなサイズでも飲み込んでしまいますが、ある程度切って与える方が良いでしょう。

アジを咥えるポリプテルスエンドリケリー

ポリプテルスがアジを食べる様子です。
器用に咥え直して向きを変えて食べています。
こちらも他の魚に取られそうになり慌てて食べています。

冷凍餌を与えた後は油膜が浮き、水が非常に汚れます。

餌の影響で水面に油膜が浮いた水槽

強力な濾過に加え、換水頻度を上げるなどの対策をおすすめします。

混泳の注意点

ポリプテルスは非常に温和な魚で、ポリプテルスが原因でトラブルが発生するケースは多くありません。
ただし、口に入るサイズの魚との混泳は捕食される可能性があるため注意が必要です。

稀に噛み癖があり他の魚のヒレをかじる個体もいると言われていますが、私の環境ではそのような様子は見られていません。

ここでは実際に飼育して感じた注意点を紹介します。

プレコによる舐め回し問題

プレコがポリプテルスエンドリケリーに吸着している様子

プレコと混泳していると、ポリプテルスの体表を舐めるように吸着することがあります。
ポリプテルス自身もあまり嫌がらず、そのまま舐められている様子が見られることがあります。

長時間続くと鱗が剥がれたり、体表が赤くなるなどのトラブルにつながる可能性があります。
我が家ではそこまでの被害は出ていませんが、頻繁に見られる行動だったため注意が必要です。

現在はプレコとの混泳は行っていません。

餌取りが遅い問題

ポリプテルスは一粒の餌に対してしっかり狙いを定めて食べるため、混泳環境では餌を取り負けることがあります。

我が家ではオキシドラスと混泳していますが、餌取りのスピードに全く対応できていない状態です。

動画の通り、ポリプテルスの周囲から餌が全てなくなってしまうこともあります。

ポリプテルスに十分な餌を行き渡らせようとすると、結果的に水槽全体の給餌量が増え、水質への負担が大きくなります。
そのため、強力な濾過やこまめな換水が必要になります。

冷凍餌の場合も、他の魚が満腹になった後にポリプテルスが食べ始めるため、やはり水を汚しやすい傾向があります。

混泳させる場合には、このような点も考慮して環境を整えることが重要です。

まとめ

緑化したポリプテルスビキール疑い個体

ポリプテルスは丈夫で飼育しやすく、古代魚らしい見た目と独特な動きが魅力の魚です。
小型種であれば比較的コンパクトな水槽でも飼育が可能で、初めて古代魚を飼育する方にもおすすめできる魚だと感じています。

一方で、混泳環境では餌の取り負けや他魚との接触など、実際に飼育してみないと分からない点も多くあります。
今回紹介したように、プレコによる吸着や餌の奪い合いなどは注意が必要なポイントです。

また、今回のビキールとして販売されていた個体のように、実際に飼育していく中で「本当にこの種類なのか?」と感じるケースもあります。
そういった違和感も含めて観察していくことが、ポリプテルス飼育の面白さの一つだと感じています。

もしこの個体について分かる方がいれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました